この教室の目指すもの、それは
・ 自分で考え自分で行動する「自立心」を育て
・ それぞれの「個性」が生かされる指導のもとに
・ 何ごとにも動じない太く「強い心」を持ち
・ 老若男女が「生涯」続けられる武道として
・ 世界に通用する「人間」を育成すること
自分で考え行動する自立心を
当教室では公益社団法人日本空手協会の指導法にのっとった空手の稽古をしていますが、その中でも特に、自立心と平常心を育むことを目指しています。 自立心とは自ら考え行動する心のことです。厳しく指導することで身につく技術もありますが、それだけでは動物の “調教” と変わりありません。人間には自らの意思というものがあります。その意思の力を伸ばしてあげることが指導者の役目だと考えています。努力とは “させる” ものではなく自ら “する” ものだからです。その「努力の精神を養うこと」で「人格完成」を目指すというのが船越義珍翁の唱えた空手道の理念です。
型にはめない指導を
また、一方ではひたすら同じ動作を “繰り返し” 行うことで習得する技術があります。「古(いにしえ)を稽(かんが)える」と書いて稽古(けいこ)と読みますが、これは先人から伝えられた技術や知識を大切にして、理屈抜きで反復練習することの大切さを説いた言葉です。空手の技術の基本はこの反復無くしては身につきません。基本こそ日本空手協会が最も大切に考えているものです。 自分で考えることと理屈抜きの反復、矛盾するようにも見えますが、そのどちらもが大事なのです。物事には常に “陰と陽” 二つの面があり、そのほどよいバランスの中にこそ真理があるのだと思います。日本空手協会の紋章は、この “陰と陽” を表しています。これを稽古に置き換えると、自立心を養いながら基本を叩き込む、ということになるでしょうか。ただし、基本は叩き込んでも型にはめない指導を心掛けています。それは子どもたちが持っているまだ手垢のついていない個性を大事にしたいと考えるからです。そのほどよいバランスを保つため、日々悩みながら指導に当たっています。
何ごとにも動じない平常心を
もう一つの目標平常心とは、“動じない心” のこと。禅では不動心とも言います。人生には予期せぬ場面に出くわすことが多々ありますが、そういう時に心が動揺すると人は正しい判断や行動がとれなくなってしまいます。このような危機を無事に脱するためには “揺るがない心”、つまり何ごとにも動じないどっしりとした覚悟が必要です。その覚悟は厳しい修行やたくさんの人生経験を積むことで培われますが、空手の稽古では相手と向き合う中で予期せぬ事態に対処する術を学んでいきます。武器を持たない徒手空拳*の武術だからこそ、身一つで事にあたる覚悟が生まれてくるのです。今そこにある状況がどういうものでも、慌てず冷静に考えて行動する。そういう訓練を稽古の中で経験していきます。
※「徒手空拳」とは手に何も持たず、身一つで頼るものがない状態のこと
生涯つづけられる武道空手を
また、当教室では武道空手の理念を大切にしています。老若男女、誰でもができる生涯空手です。近年では少年少女の空手競技(スポーツ空手)が盛んになって、選手育成を主目的とした道場が増えてきました。しかし、沖縄で数百年、日本に渡ってからも百年近くを経た空手の道は深淵であり、たかだか数年の修行でそれが身につくものではありません。しっかりとした土台もできないうちに競技のテクニックに走っては、本物の空手は身につきません。年月をかけ、心と体にじっくりと基本を練り込んでいく、そんな空手を身につけて欲しいと思っています。
単なる子供の習い事にとどまることなく、むしろ世の中の厳しい風を日々受けている大人たちにこそ、空手の素晴らしさを感じ取って欲しいと思っています。生涯役に立つ、生涯続けられる、武道空手を。 (→ 武道空手とは)
世界に通じる空手を
グローバル社会になった現代。世界中のどこに行っても、また誰に会っても、物おじしないで行動できる。そういう国際人になって欲しいと願い、当教室では数年ごとに中学生を中心にアメリカの道場で交流稽古をする国際空手キャンプも実施しています。「空手を通じて世界の平和を」というのが我が日本空手協会の究極の目標であり、創設者たちが我々に託した一大任務だからです。当教室もその一隅の使命を果たすべく、生涯武道の空手を実践していきたいと思っています。
指導者について
浅井嘉彦(あさいよしひこ)
公益社団法人日本空手協会・六段、A級指導員
日本空手協会・西湘支部長:大磯在住の“アラカン”
2014年 熟練者全国空手道選手権大会・優勝(形)
2012年 関八州覚醒親善空手道選手権・優勝(組手)
ほか、各種大会に現役出場中。
連絡先:0463-70-1215(自宅)
メール:jkoyurugi@gmail.com
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